つぐみブログ 『際』～キワ～

皆様、こんばんは。
もう少しだけ続くSM夜話、第五回目は「イラマチオ」です。

私の中でのSM四大プレイは、緊縛、鞭、蝋燭、浣腸なのですが、日々プレイをさせて頂いていて、避けて通れないと思ったのがこの「イラマチオ」です。


正直、入店当初、私はイラマチオが大の苦手でした。
今でもそんなに、胸を張って「得意です！」と言える程ではありません。

即物反射で、ちょっと咽に当たっただけで直ぐに「オエッ•••！」ってなっていましたし、嘔吐恐怖みたいなものもあってか、〝怖いプレイ〟という印象がありました。

吐きにくい体質なのか、 嘔吐はしたことがありませんが、それでも毎度、盛大にえずきます。

けれど、人間というのは凄い生き物で。
良い意味で慣れていくんですね。
少しずつ、多少の刺激ではえずかなくなっていきました。
最初はディープ・スロートも出来ませんでしたから。


ただ、誤解の無いよう念を押しておきたいのは、〝苦手イコール嫌い〟ではないということです。
イラマチオは、〝苦しくて苦手だけれども好き！〟なプレイのひとつです。

確かに苦しいです。
それはそれは苦しいです。
きっと、男性が想像しているより、ずっとずっと苦しいです。
よく、朝歯磨きをしていて、オエッってなってる方、いらっしゃるじゃないですか。あんなの比じゃないです（笑）。

私的には、かなり苦しいプレイのひとつですが、その分やり甲斐もあり、自分自身のＭ度も試されつつ、且つ、苦しければ苦しいほど、〝御主人様に応えたい•••！〟という想いと快感が、体の底から強烈に湧きあがってくるプレイなのであります。


見た目はとにかくみっともないです。
涙と鼻水と涎でグッチャグチャです。
時折、惨めな気持ちにもなります。

〝私は 何を やっているのだろう〟

でも、そんな、この上なく汚いボロ雑巾のような私を見て
「健気で可愛い」
と仰って頂ける。
心が震えて、脳が痺れました、

〝こんな状態の自分が？ 正気なの？〟
と、最初は半信半疑でしたが、イラマチオというプレイは、ともすれば、女性の口内を性器に見立て、道具のように扱い、虐待しているように見えてしまうプレイですが、とても奥の深いプレイだと感知しました。

口を膣のように扱われて、嘔吐感に必死に耐え、グチャグチャのドロドロにされ、溺れるように苦しみもがいているのに、構わず無慈悲に、頭を押さえつけ腰を激しく打ち付けてくる。こんなに辛いのに、そんなの御構い無しに。

なのに、なんでこんなに感じてしまうのだろう。

咽が感じる、という女性もいらっしゃいますが、私はまだその感覚はわかりません。
現段階では、間違いなく精神的に感じています。


改めて。
イラマチオが好きなＳ男性には、大きく分けて２パターンあるように思います。

１・咽の奥にスッポリはまったり、咽に出し入れする事が物理的に気持ちいいので、なるべくえずくのを我慢して欲しい。
また、イラマチオ特有の、咽の奥から出るドロッとした粘り気のある唾液がヌルヌルして気持ちいいのだとか。
咽で性交している感覚に近いでしょうか。

２・えずいて苦しんでいる様が、見ていて興奮する。顔を体液でグチャグチャにし、顔を苦悶で歪ませながら、喜んでもらおうと必死で耐えている姿が、とにかく愛おしい。また、加虐心が煽られる。

•••私の分析は上記の通りです（他の理由の方がいらっしゃったらごめんなさい）。

私はどちらかというと後者寄りで、前者の方に存分に喜んで頂くためには、まだまだ修行が必要です。
前者だという方、御指導御鞭撻、何卒よろしくお願い致します。


画一的で常識に満ちた美しさしか追えないうちは、イラマチオの魅力はわからないのかもしれません。

緊縛の美しさだって、世間一般で認知されているようなそれとは違う、一線を越えた鬼気迫るものです。

そして、表層的な美しさなんて、SMの世界には要らないのかもしれません。